本日、神戸で開催された「豆の日」協賛イベント
【身体に良い豆料理を食べよう 2015】に参加させていただきました。
そこでご講演を拝聴した藪光生(やぶみつお)先生のお話が素晴らしく、まるで矢沢のライブ後のような高揚感が、いまも冷めません。
全国和菓子協会の専務理事であられる藪先生は、和菓子業界のエキスパートで、
和菓子の専門書を何冊も出しておられます。
和菓子と豆、切っても切れない関係です。中でも小豆やいんげん豆については、実際に豆をあつかう熟達の職人の域でお話くださいました。
一つも忘れまい、聞き漏らすまいと、聞く側も真剣です。12ページ半のメモをとっていました。
・2016年は「国際マメ年」です。
豆は生産する土壌を豊かにします。食糧としての重要性が高く、特に炭水化物とタンパク質のバランスが良い。カリウムやカルシウム、食物繊維も非常に多く含み、大腸癌や糖尿病などの現代病を抑えるためにも食べてほしい食材です。
・世界で7,300万トンの豆がを消費しています(2013年実績)。
日本では、そのうちの16万トンを食べたにしか過ぎません。
・小豆はあんこに、大豆は味噌や醤油、豆腐、納豆などに加工して、その多くを食べています。このような食べ方をする国は日本だけ。海外では豆を加工するのではなく、直接の食事に、日本の主食感覚で豆を食べます。そもそも主食、副食の感覚があるのは日本だけ。
・レッドビーン、レッドキドニーなど赤い色の豆にはポリフェノールが豊富で、抗酸化作用にすぐれています。ビフィズス菌の活性化を促す働きに優れているため、煮豆+ヨーグルトの組合わせはおすすめです。
‥‥といったお話は、豆を栄養学的な見地と、食糧としての消費を計るプロ目線でのお話でした。
そして、最もココロを動かされたお話は、
「豆は種である」、これまで何度同じことを考えたことか‥‥
豆は自分で自分を生かそうとする働きがある。ポリフェノールは身を守るために備えた栄養素であり、豆は自力で生育する力を備えている。
乾燥豆は「仮眠状態」にある豆である。
豆は自分で生きていく力を持っている。
あぁ、だから私は豆が好きなんだと、あらためて思いました。ナヨナヨと他をアテにすることなく、自力で生きていこうとする姿に「豆と私は同類なんだ」と思いました。
藪先生のお話をお聞きして、血液が浮き立つ感覚をおぼえました。
今日という日を経験できたことを幸運に思います。
藪光生先生、豆料理実演の川口眞理先生、関西輸入雑豆協会の皆さま、ありがとうございます。
今回の催しを知るキッカケをくださった中村母さん、大介さん、ありがとうございます。
とりあえず今夜はここまで。続きは後日、また書きます。
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