鶴屋吉信の「蓬莱」
株式会社アドルックの設立40周年を祝う御席に参加させていただきました。
様々な祝辞や想い出話、謝辞などのあとに、配られた和菓子‥‥。
鶴屋吉信さんの「蓬莱」という和菓子でした。
金色で印刷された「睦み合う二羽の鶴」の包装紙を開けると、紅白の立派な箱の中に入っていたのは、これまた見事な和菓子でした。
緑は「春の野山」、黄色は裾野に広がる「菜の花畑」、ピンクや白の花々が咲いている姿を連想しました。それぞれの心にある「ふる里の春」の情景のようです。
手亡豆と白小豆の生あん(砂糖を入れる前のあんこ)、小豆、計3種類の豆が使われています。同じ白あんでも、手亡豆と白小豆を中のあんこと外の飾りに分けて使われています。
「さすが、鶴屋吉信さん!」と思いました。
上品な甘さと繊細さ、ニッポンの和菓子の職人さんは素晴らしいです。
「蓬莱」の味もさることながら、創業者の奥さまのお話しが心に残っています。
「この和菓子は、私たちの結婚の引出物にと言って、主人の父が用意してくれたお菓子と同じものです。40周年への想いを込めて作っていただきました」と。
40年間、会社を続けてこられた方と、その傍らで見守り続けてこられた奥さま。
しみじみと想いをかみしめながら、ごちそうになりました。
« チョコレート色のお赤飯 | トップページ | キャベツと金時豆の重ね煮 »
「いただきもの」カテゴリの記事
- 神さまのお赤飯(2015.10.17)
- 吉兆さんの甘納豆(2015.10.04)
- 豆の箸置きと豆アイス(2015.07.12)
- 三木さんの味噌(2015.06.27)
- 手亡豆の金魚(2015.06.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント