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まるで「あんこの生チョコ」

姜尚美さんの「あんこの本」から、11月〜3月にだけ販売される「大納言」を求めて姉小路烏丸の「龜末廣(かめすえひろ)」さんを訪ねました。

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姉小路烏丸と聞いても、私は未だにどこのことだか見当がつきません。地下鉄を烏丸御池で降りて、新風館の入口を通り過ぎ、横に入った道沿いです。
改めて地図を頼りに行ってみたら、これまで何度も通り過ぎたことのあるお店でした。見るからに、あまりにも老舗の風格が「一見さんお断り」のオーラを醸し、ぐずぐずといつまでもヨソ者の私には、敷居が高過ぎるというか、暖簾をくぐる勇気がなかったのです。

2月も下旬に入り、ぼやぼやしてたらアッと言う間に3月。そうしたら、また次の秋まで、姜尚美さんの本に掲載された「大納言」はお預けになる‥‥ そう思ったら、エェイッ!

Dscn0066 Dscn0064 店の中は、やはり老舗の気配が充満していましたが、とてもおだやかな奥さまが、見るからに初心者の私にも、やさしく応対してくださいました。

お願いしてみたら、写真も撮らせてくださって、仕事の手を止めさせてしまったことを申し訳なく感じました。

龜末廣さんは、江戸時代から続くお店だそうです。この建物は200年以上前に建てられたもので、今日まで営々と商いが続けられてきた空気がそこここに感じられます。

お目当ての「大納言」と亀の甲を模した最中を買いました。やはり、お釣りは新札で渡されるお店でした。。。

Dscn0075 Dscn0077 まずは、当日中が望ましいとお聞きした最中から。

注文してから、あんこを詰めに行ってくださった最中。
ひとつ、250円でした。

サクッ。なるほど、上品な最中の種(皮のこと)は、速やかに食べるのが◎です。潤いのあるあんこと種が、互いの長所を引き立て合っているのがわかります。

逸る気持ちを抑えながら‥‥ しずかに最中をいただきました。

Dscn0108 これが「大納言」です。

竹を半分に割った中に、大納言あずきのあんこが詰まっています。専用の木のヘラが付いています。どこででも開けたらすぐに、食べられます。

しかし、身支度を整えて、おいしいお茶を用意して、座敷のある家だったら正座していただきたい雰囲気です。

封を解いて、蓋をめくり、しばし見つめ合う時が必要です。なぜって?

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初めての「大納言」は、しっとりとなまめかしく、色っぽいったらありません。「このテカリは水飴が使われているんだろうか?」そんなことは、後で考えることにして‥‥

Dscn0085 最中があんこを手づかみで食べさせるために考案されたとすれば、あんこそのものをヘラで口に運ぶこの「大納言」は、あんこが好きで好きでたまらない人のために考案されたとしか思えません。

舌の上でとろけるあんこは、まるで生チョコのよう。ココアパウダーをまぶす前の生粋の生チョコ、あずきの味を残しながら、甘すぎずふくよかなあんこ。あぁ、しあわせ〜! これだったら、一気にあと2つくらい食べられそうです。

あんこ一本勝負の「大納言」。職人さんの腕が存分に発揮されています。砂糖は和三盆が使われているとか。掛け紙には「天下一品 甘煮小豆」と書かれています。

ひとつ、450円。竹の器 タテ64ミリ×ヨコ46ミリのスペースに甘煮小豆が入っています。

*龜末廣 京都市中京区姉小路通烏丸東入ル TEL 075-221-5110 日・祝は休み

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