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2010年11月

赤えんどうと鶏肉の煮込み

出張料理人の仕事の一環で、ときどき豆を使った料理を作っています。今日はその報告です。


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赤えんどうと鶏肉の煮込み

こちら↓のレシピを元に作りました。
http://www.kokumotsuya.com/recipe_search/detail.php?rcp_cd=33

水煮にしておいた赤えんどうを途中で加えます。手羽元と鶏もも肉を使いました。レシピにはない京都産の甘長唐辛子を彩りに足しました。

自分では、充分に納得いく味だったのですが、食べる人が全員男性なため、今ひとつウケが‥‥ 思うに、クローブの香りが苦手(不慣れ)なのではないかと推察します。

体育会系の大学生は、ニッコリ笑って「おいしかったです!」と言ってくれました。良い子じゃ (*^-^)


Dscn5166じゃがいものポタージュ

いっしょに出したこちらのほうが、反応が良かったです。男性の味覚って、女性より保守的なんですよね‥‥

レシピは、こちら↓を参考にしました。
http://cookpad.com/recipe/472900

じゃがいもを煮くずれさせて、鍋の中でつぶして‥‥ 簡単です。写真は暗いけど、味は上々。よろしかったら、おためしを。

神馬堂の「あおい餅」

前からずっと食べたいと念願していた神馬堂(じんばどう)の「あおい餅」、今朝、ようやっと味わいました。

これまで何度か買いに行って、昼前だと言うのに売切れてたり、人が並び過ぎてて並ぶのを断念したり、並んだ途端に「今日は終わりです」と言われたり‥‥
「地元の人でも、なかなか買えない気まぐれな店」なのだと、隣のAチーフは言われていました。


Dscn5146Dscn5148左/神馬堂の包装紙
右/包装をといたところ

世界遺産である上賀茂神社の祭典等の時だけ現われる「白い馬」がいるんですが、その馬から神馬堂の名がついたのは、京都1年生の私にも想像がつきます。

「あおい餅」の「あおい」は、上賀茂神社のシンボルである「三つ葉葵」から付いた名でしょう。

と、周辺説明よりも肝心なのは、あおい餅のお味ですね。


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あおい餅を食べる用に、抹茶を点ててもらいました。
う〜ん。今日は、なんて“イタレリツクセリ”な日でしょう o(*^▽^*)o

では、「いただきま〜す!」


Dscn5150初めて食べた「あおい餅」

お餅は、うっすら香ばしい焼き色がついて、ぷぅわ〜んとやわらか。焼き色のあたりは薄く、餅の側面は厚いので、やわらかさと香ばしさが一度に味わえます。

アンコはですね、いい感じです。

決して、甘さ控えめではありません。甘過ぎないほどの適度な甘さ。抹茶と合わせることで、双方のお味が引き立ってきます。
「いい感じ」と思ったのは、その水分量の加減です。パサパサしすぎず、じゅくじゅくしすぎない、湿り気のあるアンコ。自家製なのかなぁ? 仕入れのアンコかなぁ‥‥?

アンコも女性のお肌と同様に、潤いが大切なんだと思いました。

Tさん、早起きをして買いに行ってくれて、ありがとう。ごちそうさまで〜す!

豆な箸置きと黒豆ごはん

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今朝おきて、炊飯スィッチをタイマーセットしていなかったことが判明‥‥ 「お弁当が間に合わない!」

ヒヤッとしましたが、この家の炊飯器は「2. 早炊き」を押すと、およそ30分でご飯が炊き上がることがわかりました。よかった、間に合って‥‥

NHKの朝ドラ「てっぱん」を視ながら、黒豆ごはんの朝ごはんを食べました。今朝の「てっぱん」は泣かせるなぁ‥‥


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「豆な箸置き」は、大阪の友人・Nちゃんからのいただきものです。

かわいかろぅ (*゚▽゚)ノ


*黒豆ごはんレシピは、こちらです。

「kuromame_gohan.doc」をダウンロード

今年のタオルも好いタオル!

今夜は福岡マリンメッセが Twist したはず‥‥ 

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“日本で一番タオルを売る男”のライブに行って以来、矢沢のビールに合う豆料理を考えていました。

「Twist な豆って、なんだろう‥‥?」と考えて、ヒラめいたのはこの豆です。

Dscn5046Dscn5047_2取り寄せたまま、温存していた胡桃豆(くるみまめ)。大豆の仲間で、山形県産です。
クルミのように脂っこくてコクがあるので、この名がついたとか。

乾燥豆は平べったくて、表面にシワが寄ったようになっています。水浸けして茹でると、シワは消えます。

昨夜「豆みそ」にしたら半焦げになり、今日は別モノに挑戦しました。


Dscn5057Dscn5050_2Dscn5071縁あってマメラボにやって来た賀茂茄子カレーと賀茂とまとカレー。

このカレーを豆と合わせたくて、カレー味のポークビーンズを思い立ちました。
材料は玉ネギ、ハーブ豚の角切り、ズッキーニ、そして胡桃豆。

豆は水煮にして使います。野菜と豚肉をオリーブオイルで炒めて、胡桃豆をゆるく水切りして加え、混ぜ合わせたところに賀茂とまとカレーを入れて、ぐつぐつ煮ます(写真左)。


じゃじゃ〜ん!

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賀茂とまとカレーのポークビーンズ。おほほ。矢沢のビールがグビグビ、いい感じ。胡桃豆がおいしい! カレーがおいしい!

好みで粗挽きコショウを少々、タバスコをトポトポっと振ったら酸味が立ってきて、いっそうおいしくなりました。


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いつの日か E.YAZAWA にも、私の豆料理を食べてほしい‥‥ かも?

本場の小倉トースト&・・・・

仕事で名古屋に行きました。京都と名古屋は新幹線で40分足らず、よって日帰り出張が可能です (゚ー゚)
「名古屋に行くときは、食べてみよう」と前々から念願していた小倉トーストを、本場で食べて参りました。


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某喫茶店の「小倉トースト」480円 アボカドジュースでいただきました。

トーストにバターを塗り、小倉あんがサンドされています。あんこは缶詰だとお店の人は教えてくださいましたが、名古屋という興奮剤のせいか、缶詰あんも気になりませんでした。
バターの塩味と小倉あん、なかなか合いますね (゚▽゚*)

久々の名古屋。インタビューも無事に終了し、気分は上々。帰りに立ち寄ったのは、通りがかりに見つけたパン屋さん。


Dscn5034Dscn5033_2よく名古屋人の待ち合せ場所に使われるという高島屋広場の金の時計台から近いです。

「こころにあまい あんぱんや」お店の名前が、いいでしょう?


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ショーウィンドゥには、ずら〜っと、いろんな「あんぱん」が並んでいます。あんぱんではないパンも並んでいます。

ほうじ茶あんぱん、スィートポテトあんぱん、栗あんぱん、アンフライ、‥‥あぁ、パンを選ぶのにクラクラしました。


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たくさん迷って、7つも買ってしまいました。

サクサクあんぱん3種類、オーソドックスな粒あんぱん、あんフランス、豆あんぱん、辛口カレーぱん(正式な商品名は違うかも‥‥)

7個の合計 750円ナリ。あんパンの値段にふさわしい金額だと思いませんか?

カレーぱんと豆あんぱんを先ほど食べました。
名古屋人の好みは、ふわふわ系? 辛口カレーはしっかり辛く、豆(おそらく赤えんどう)はしっかり甘かったです。濃い味好みが名古屋らしいと思いました。

名古屋、いいとこですね。出張って、好きだなぁ (*^-^)

What's の豆腐サラダ

「豆の子いなり社」がハズレだった夜、京都・室町にある松阪牛の店で晩ごはんをいただきました。

女2人、きもので焼肉屋へ。ふふ、怖いものナシです。行き先は「焼肉 松阪牛 What's」、そこのサラダが勉強になったので記しておきます。


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豆腐とうす揚げのサラダ 〜自家製胡麻ドレッシング〜

商品名が解説してくれているとおり、豆腐と油揚げが使われているのです。どちらも大豆の加工品だから、合わせて使うことは私には浮かんでこない発想です。

生野菜は、ホウレン草とトマトと白髪ネギ。
豆腐の白を黒胡麻ドレッシングで汚すところも、夜サラダの発想でしょうか。ボリュームがあるのに、さっぱりとしてスイスイ食べやすいサラダでした。

外食をすると、料理のアイデアをいただけるのも、うれしいです。

写真にあるお猪口は、みぞれ梅酒。とけかけた梅酒のシャーベットみたいで、これもおいしかったなぁ‥‥。松阪牛の焼肉盛り合せは、お肉に名札がついてて、6種類くらい食べました。

豆料理以外の写真は撮っていません。気になる方は、「What's」のホームページでご確認ください。

秋は夕暮れ

Dscn4967「豆と着物」をテーマにしようと決めて3年目、キモノ友だちのNちゃんと豆探検に出かけました。
行き先は京都の地下鉄東西線・蹴上駅から歩いて行けるところです。
先月、横浜の母さんと見つけて気になっていた「豆の子いなり社」に、Nちゃんが付き合ってくれました。


Dscn4952_2Dscn4939_2Dscn4944_3左の写真の標識のところを入って、真ん中の写真の路地を進んで行くと‥‥ まぁ、大変!

「豆の子いなり社」入口は、工事中につき封鎖されていました。せっかく来たのに、とほほ‥‥ しかし、探検家はあきらめません。

封鎖の隙間から覗き見て、手にしたカメラを隙間の向こうに伸ばしてカシャ!


Dscn4941_2Dscn4942_4豆の子いなり社

キツネがいますね。近くまで行きたいなぁ‥‥。
裏にも廻ってみたけど、中に入れないので、縁起とか何とかかんとかは、一切わかりません。ネットで調べるより、自分で確かめたいので、今回はここまでの掲載とします。

「豆の子いなり」って、油揚げの代わりに大豆でも奉納するのかしら? それとも、もやし? 答えは次回の探検にご期待ください。


Dscn4951_2おこりもせず、付き合ってくれたNちゃん、
ありがとう。

せっかくなので後ろ姿を隠し撮り。
カシャ!

せっかくなので、そのまま帰るのも申し訳なくて、すぐ近くの南禅寺に行きました。

私は、この秋、3回目の南禅寺です。


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すっかり紅葉してて、南禅寺はいまが絶好のタイミング!


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南禅寺にお出かけの方で、良縁を望んでおられる方は「縁結びの松」に手を合わせることも、お忘れなく o(*^▽^*)o

赤飯の弁当

毎月1日と15日は「赤飯の日」。
そう、今日は15日なので、早起きをしてお赤飯をつくりました。いつもはお昼近くに作っていた「蒸し器でつくるお赤飯」ですが、それではお弁当に間に合いません‥‥


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オホーツクのもち米&丹波大納言のお赤飯


6:30AM 起床でもギリギリだったので、次は6:00AM起床が賢明かなぁ‥‥ 早起きをする生活も3週間目。ありがたいことでございます。

訊きそびれたこと

豆・豆料理探検家の仕事ではない、ライターの仕事でここしばらくは出張取材が続きます。

Dscn4922昨夜の☆☆☆スターは、父君ではなく息子さん。約1時間もインタビューさせていただいたのに、私はどうして訊かなかったのでしょう‥‥

「悠斗さんは、どんな豆がお好きですか?」
「明日は、お赤飯の日です。お赤飯は好きですか?」

きっと、私が舞い上がっていたからではなく、次にまたお目にかかる時のために、神さまが残しておいてくださった質問だということにしておきます。


★豪華付録★
(これらの写真は、土曜日の舞台を観て私が撮りました。ご本人の承諾を得て載せています)

父君との舞台(11/14 夜)で女形を演じる和 悠斗さんは、この世のものとは思えぬ なまめかしさ。美し過ぎることは罪だと、彼はどこまで気付いているのでしょう?


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劇団 悠 座長:和 悠斗(かずゆうと) 24歳・B型

2010年11月29日まで尼崎市の「座 三和スタジオ」にて、劇団 悠の11月公演が開催されています。
大衆演劇/自由席 1,600円

座 三和スタジオ 兵庫県尼崎市神田中通6-210-4
         TEL 06-6412-4480

加えて12月は、枚方公演(大阪府)だそうです。うっとり‥‥ 

上賀茂の豆畑

20101112144725お昼間、近くのスーパーに食材を買いに行った帰り、豆がそろそろなり始めているのを見かけました。

インゲン豆?

2畝(うね)ばかりの豆畑、同じ畑内にネギや蕪も育っていました。「農家さんが、自家食用に栽培されている豆かな?」な〜んて考えながら、細長く垂れ下がった莢(さや)のケータイ写真を撮りました。

明日から、日帰り出張が続きます。
広島、大阪、兵庫、‥‥豆ではなく、人物取材です。

やまぐち発酵食品の北部納豆

大豆つながりで、大豆を使った食品である納豆について書きます。

先月のことになりますが、「とかちむら」に行ったとき、美人妻さんから美しい声で「この納豆、すごくおいしいんですよ」と紹介された「北部納豆」。美人の美声に薦められるまま、素直に2パック買いました。

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「手詰安全安心納豆」のシールがハッレています。「創業以来 十勝産大豆使用」とのこと。北海道産の納豆に、沖縄与那国島の天然サンゴ カルシウムも使用されています。

いつものように、塩+カツオ節で食べました。
確かに、粒がしっかりしてて、おいしかったです。

納豆そのものの味もさることながら、私が気になったのは写真の左側に写っている納豆のパッケージ(紙カバー)の裏に書かれている情報です。

「私は、遺伝子組み換え農産物に反対する」のタイトルで、小さい文字がびっしり1,200文字くらい。まるで意見広告のような文章が記されていました。

〜遺伝子組み換え農産物について説明を加えよう。大豆やナタネは除草剤耐性を持つように作ったのである。除草剤に耐える微生物由来の遺伝子を大豆やナタネの遺伝子に組み込んだのである。これは特定の除草剤(ランドアップ)を蒔いても枯死することがなく、草取りをしなくても良い。〜今までにない品種改良技術だ。微生物と植物という組み換えは自然界には絶対に生まれることのない食物を造り出したのである。

〜遺伝子組み換え作物の安全性を立証することは不可能だ。〜今日まで植物界に存在しない遺伝子が正常な植物遺伝子を破壊したり、未知の物質を造り出す可能性が高く、人知を超えた領域についてそのリスクは計り知れないことだと警告している。

やまぐち発酵食品の山口絢市さんの言葉を一部転載させていただきました。


納豆や豆腐に、よく「遺伝子組み換え大豆を使用しておりません」と書かれているのを目にします。目にすると、それはちょっと安全のような気になるけど、裏書きを見ると、その大豆はアメリカ産だったり、カナダ産だったりします。

遺伝子組み換え食品のこと、ポストハーベストのこと、有機や無農薬のこと、昔は気にも留めなかったいろいろが、やたら気になる今日この頃です。

お豆たっぷり 国産五目ごはん

Dscn9879Dscn9880北海道シリーズを長く続けてて、書くのが先延ばしになっていました。

「お豆たっぷり国産五目ごはんの素」、いただきものです。右の写真をよ〜く見てください。写真をチョン! として、大きくして見てください。

「監修:雑穀アドバイザー 辻本宜子」と書かれていますよね。ふふ。辻本宜子さんは、我らが親分であり、赤飯運動の実行委員長でもあられます。

この缶詰開発に、親分も多大な貢献をなさったとのこと。「のこたべ」と「白楊舎」のコラボ商品だそうです。缶詰を開けると、


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原材料は、ごぼう、鶏肉、人参、大豆(間作、黒千石)、椎茸、野菜スープ、醤油、砂糖、みりん、料理酒、粉末昆布、動物性油脂、食塩

この「間作」って、なんだろう?


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炊飯器で炊いてみました。電子・広辞苑もひいてみました。

かんさく【間作】
1)ある農産物の畝(うね)と畝の間または株間に、他の農作物を栽培すること。
2)輪作の一種。ある作物を収穫し、次の作物を播き付ける中間の短期間を利用して野菜類などを作ること。あいさく。

畝の間に大豆を栽培したら収穫するのが大変なはずだから、きっと間作は2つ目だと思います。だから、黒千石と同じくらいのサイズをしたチビ大豆なのですね。
これは、おそらく、ねらってのことでしょう。

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牛蒡と鶏肉から良い出汁が出ています。ほわぁ〜ん。
ふっくら、やわらかな炊き込みごはん。簡単にできて、しかも、化学調味料や保存料は使われていません。

やさしい味わいで、おいしかったです。親分、ごちそうさまでした。

2011 春用味噌の仕込み

日曜日、3軒合同で味噌の仕込みをしました。3軒合同なので、3種類の大豆を使ってみようと思い立ち、「北むすめ」「サトウイラズ」「茶豆」を選びました。


Dscn4720Dscn4721_2まずは、大豆によって味わいが変わるということを感じていただくために、2種類のみそ汁を食べ比べていただきました。

マメラボで3月に仕込んだ「サトウイラズ」と「とよまさり」の味噌を使い、つくったみそ汁。せっかくなので合わせるご飯を、お赤飯にしました。

写真左は、サトウイラズ味噌+白才菜+青ネギ+油あげ
写真右は、とよまさり味噌+ジャガイモ はるか+人参+カイワレ大根

参加者男性に好評だったのは、青大豆のサトウイラズでつくった、甘めでやさしい味わいの味噌汁でした。私の好みも一緒です。


Dscn4730Dscn4725_24時間くらいかけてやわらかく煮た大豆を、皆さんにつぶしてもらいます。

これが、けっこうタイヘン。
最初にとりかかった茶豆が一番つぶしにくそうでした。


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黙々と真剣に、ただひたすら大豆をつぶす、の図

フードプロセッサーを使うとラクなのでしょうが、マメラボにはありません。ごめんなさ〜い。
ですが、初味噌は手間をかけたほうが、出来たときの感動も大きいのです。


Dscn4734_2Dscn4735_2写真左/麹をパラパラにほぐして、塩を混ぜ合わせます。これを「塩切り」というそうです。

写真右/塩切りした麹と、つぶした大豆を混ぜ合わせた状態。
大豆800gは、茹でたら倍以上に膨らみ、重さは3倍近くなります。そこに麹800gと塩400gを加えるので、大きな鍋とボウルを借りてきておいて正解でした。


Dscn4741_2Dscn4740_2写真左/働き者の“先輩”と、口だけ働く私(右)

写真右/仲のいい新婚さん♡ 前回、予告したケンゾーさんは、この男性です。


Dscn4746Dscn4747_23軒分合わせて、15個ほどの味噌玉が3種類できました。

とっても楽しそうに丸めていた味噌玉係中心人物は、ケンゾーさん。

右の写真の白っぽい味噌玉は、小粒大豆「北むすめ」の味噌玉です。色白な“先輩”が、美しい手で丸めてくださいました。


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写真上/物覚えの悪い私のために、品種説明を力説してくれたT女史。
写真下/新婚さんから差し入れにいただいた林檎や柿や梨。珍しい品種のものをたくさん食べ比べさせていただきました。

お茶の時間を利用して、3ヶ月後に行う「天地返し」のことや、保管場所、出来上がったときの注意などをお話ししました。

盛り上がった、容器に味噌玉を投げ入れるの図、は写真がありません。


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出来上がった3種類の味噌×3軒分を前に、記念撮影。

この味噌が食べられるようになるのは、来年の桜が咲きほこる頃です。おいしい味噌ができますように‥‥

味噌づくりのための準備

明日、3軒合同で「2011 春用味噌」の仕込みをします。ここ1週間ばかり、あれやこれやと準備をしています。


Dscn4702_2Dscn4710_2Dscn4709_2使う大豆は3種類。

写真左から、北海道・村上農場産「北むすめ(秋田品種)」、山形県産「サトウイラズ」、秋田県産「茶豆」。

村上農場の農場長・村上知之さん&ちかさん、すずや(仙台)の杉山店長、たくさんのアドバイスをありがとうございます。


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ここには、あんまり大きな鍋がないので、お隣から借りてきました。大きなボウルも借りました。

茶豆が大鍋で悠々と煮えています。アクとりを何度も入念に。
豆をつぶしやすいように、いつもよりやわらかくなるまで大豆を煮ます。


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写真左奥 茶豆、右奥 サトウイラズ、手前 北むすめ

いつも、赤飯を蒸すのに使っている鍋が、800gの大豆を煮るのにちょうど良いサイズです。ふだん自分が使っている鍋が、やけに小さく見えます。

明日の味噌仕込み、ケンゾーさんも来ます。楽しくなりそうです。

北海道へ豆探検 番外編

10/21〜10/27の1週間、北海道滞在中のスナップ


Dscn0198Dscn0199左/女満別空港から約1時間。北見の「ハッカ御殿」

右/空港で出迎えてくださった辻本の親分と、ハッカ御殿の前で


Dscn0192Dscn0184Dscn0195こんな展示もありました。
「湯たんぽ」って明治、大正 生まれ? それとも、昭和? 


Dscn0202Dscn0205_2親分のお供で、カボチャの倉庫へ。

ハロウィン前に、色とりどりのカボチャを目にしました。
おいしそ〜♪


Dscn0207Dscn0201左/農場主の旭さんと2ショット

右/重さ5kgもある、いちご甘藍(かんらん)!
すっごく甘いキャベツだそうです。
それにしても、デカっ。オモッ。


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天日干し乾燥中の紫花豆。莢入りを見たのは初めてでした。


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天日干し乾燥中の白花豆。汚れなきピュアホワイト。新豆は早く煮えそう‥‥


Dscn4566Dscn4570映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地になったという陸別。
かつては「ふるさと銀河線」が通っていたそうな。
今はバスの待合所?


Dscn4599Dscn4599_3Dscn4599村上農場の皆さんに歓迎会を催していただきました。

ご馳走は山ほどあったけど、目と心を捉えて放さなかった国産の松茸。
「す、すいませ〜ん・汗」形ある松茸を口にしたの、何年ぶり?


Dscn4585Dscn4583Dscn4584_2農場の敷地内にある温室農園にて

左と中/イタリア種のトマト。煮込み料理に最適とのこと。


Dscn4595Dscn4597農場体験中は極力、自炊を心がけました。

お昼に摘んでもらった野菜を使って、夜はアサリとトマト、キャベツの煮込み

宿泊先のグリーン・レディース・センターの皆さん、お世話になりました〜!

北海道へ豆探検 その6

今回の北海道豆探検でお世話になった上士幌町「村上農場」の皆さんに、最終日の朝、ご挨拶に行きました。

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左から、村上のお母さん、私、農場長、あかりちゃん、村上のお父さん。

「皆さん、ありがとうございました。またきっと、来させていただきます」と、農場を出た途端、ぐすっ‥‥。


今回は農場体験だけで帰ることになるかもと思っていたら、ありがたいことに農場長の奥さまが時間をつくってくださいました。帯広に気になるスポットがあったので、リクエスト。


Dscn4663Dscn4661左/ばんえい十勝に併設の「とかちむら」入口

右/その一角にビネガー&ビーンズの「十勝ヒルズ」というお店があります。
数日前、陸別のバス乗り場で入手したパンフレットに「土づくりからこだわった、おいしい豆を使ったビネガードリンクやスイーツなど、様々な形で『豆』を提案します」と書かれていたので、帰りに立ち寄ってみたいとねらっていたのです。丸勝さんという会社が運営されています。

ショーウインドーに並んでいたスイーツは、どれもおいしそう。お店の方に断って、カシャ!


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あずきモンブラン  十勝産小豆を使用したクリームをトッピングしたモンブラン。


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大手亡豆モンブラン  十勝白いんげん豆酢のクリームと大手亡豆のクリームを盛りつけたモンブラン


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あずちーず  十勝産小豆のチーズケーキに十勝金時豆酢のソースと金時豆クリームが美味しくコラボ。

以上、プライス表示の説明を書きました。モンブランは税込250円で、チーズケーキは260円です。安っ!


Dscn4658_2タピルコ  十勝産あずきとビートグラニュー糖を使用したタピオカ入りの新感覚のおしるこ

この「タピルコ」と「あずチーズ」を試食しました♡

タピオカとオシルコで、タピルコ・笑  お汁粉のお餅代わりのタピオカは、思いがけずたくさん入っていて、けっこうなボリューム感。さすが、北海道ならではの気前よさだと思いました。
あずチーズは、さっぱりしてて食べやすかったです。


十勝純粋酢は、「十勝あずき酢」「十勝金時豆酢」「十勝紫じゃがいも酢」「十勝ながいも酢」「十勝かぼちゃ酢」「十勝白いんげん豆酢」の6種類。
そのうち、3種類くらい試飲させていただきました。味の違いはなんとなくわかるけど、どれが好みかは全くわからず、テキトーに2本だけ買ってみました。ドレッシングや、マリネ、ヨーグルトソースなどに使えるそうです。

「す」を売るのは、難しかろう‥‥ と、ついつい考えてしまいました。

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「美人妻は撮る」の図。ふだんは、甘いものを食べないそうです。


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けど、この団子屋さんには学生の頃から通っていたとか。写真は「こしあん」と「ずんだあん」のお団子。

わざわざ団子屋に来て、できるだけあんこが皿に残るように団子を手にとる人妻と、残ったあんこを自分の団子でなめるようにさらう私。いいコンビです。

団子がぷうわりやわらかくて、あんこはさっぱりした甘さで、食べやすかったです。美人妻は1本でギブアップかと思いきや、2本食べて「頭がくらくらする‥‥」と言われてました。あんこ酔い、ですね。


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ふつうの人は、あんこ酔いしないと思うので、行ってみてください。「串だんご 福いち」さん、帯広にあります。


Dscn4670Dscn4668_2「最後にお魚でも」と誘われた北海道ホテルで、頼んだのは帯広名物の「豚丼」

炙り焼きにした上質の豚肉がのっていました。「これで心残りなく帰れます。ちかさん、ごちそうさまでした」。

ちかさんから何度もお聞きした台詞、「研修生は子どもと同じ」。そう言って、滞在期間中に何度もおいしいもの、珍しいもの、貴重なもの、高価なものなど、たっくさんごちそうになりました。

農場体験の5日間と最後の1日、計6日間を通しての感想です。

村上農場で働く人は、皆、家族なんだと思いました。家族だから助け合う。家族だから、一所懸命になれる。家族だから、気持ちをひとつにできる。豆やジャガイモやカボチャが、おいしいはずです。

村上農場、バンザイ!

北海道へ豆探検 その5

北海道上士幌町の村上農場体験記、その5回目。クライマックスを書きたくて、長くなりそうで先延ばしにしていました。これから書きます。

私に農場体験の好機を与えてくださったのは、村上知之農場長と、奥さまである智華さんのおかげ。そのお二人に引合わせてくださったのは、辻本の親分です。良いご縁をいただきました。


Fscn4671Dscn4600「1度でいいから農場長の子分になって、下働きをしてみたいです」と、ちかさんのブログにコメントを入れた時から、コトは始まっていました。書いたことは自分への暗示となって、いずれは実現するものなんです。

四半世紀を農業に費やしてこられた村上知之農場長。その手は日々、土と格闘し、農作物に向き合い、腰を据えて誠実に、力の限りを尽くしてきたことを物語る手。太い指や、洗っても汚れがとれない指先、シワの中まで日焼けした誤摩化しのない男の手です。


Dscn4681_2中長うずら

農場体験3日目の午後、収穫して畑に天日干しにされた中長うずらの脱穀を手伝わせていただきました。実際の畑での様子を収めた写真はありません。

うずら豆は蔓性(つるせい)の豆で、何にでも蔓を伸ばします。畑の隣に育つ大豆「北むすめ」にまで、その蔓は巻き付いていたほど。あまりにも手がかかるので、一般の農家は手を出したがらない豆だそうです。


Dscn4633_2この写真の右端に、うずら模様の入った莢(さや)が写っています。

10cm前後の莢の中に、うずら豆が入っているのですが、豆を穫るために一体どれだけのいらない枝葉がついてくることか‥‥

豆収穫と脱穀用の大型コンバインに乗せていただきました。と言っても、操縦されるのは農場長で、私はトラクターにつながるコンバインの横に立ち、大量にやってきた収穫物が機械に詰まらないよう、手で調整する役。

「詰まらないように」と言われていたのに、何度機械を詰まらせたことか‥‥ 「大丈夫。誰がやっても詰まらせるから」と言ってもらったのが、せめてもの救い。
慣れた人なら、目で見るだけでなく、音を聞き分けて、詰まる前に調整できるそう。私はダメでした。

機械が詰まると作業が止まります。その度に、機械のメンテナンス。詰まった蔓や葉っぱなどを引っ張り出し、畑に還します。
コンバインには、無数のカッタ−がついたローラーが2つあり、手前も奥も、どっちも詰まってしまいます。まるで、掃除機の吸込み口のローラーに髪の毛がグルグル巻きになったような感じで、ひたすら取るしかありません。


あと5列、4列、3列、と落とす豆の列は減っていくけど、詰まるたびに作業は中断。「あぁあ゛〜、またやん。もぅ、どげんすっか〜(焦ったら、思考回路は八女弁に)」


Dscn4576この機械の白いところの横に立ち、緑のところを流れていく中長うずらの蔓と莢を見守り、時々手を貸しました。

あんまり詰まるから、史上最悪の詰まりになった時、農場長は1回だけ白い扉を蹴りました。私のせいです。ごめんなさい。

助手なのか問題児なのかわかりませんが、そうやって半日ほど、同じ畑で同じ機械に閉口しながら働かせてもらい、すべての中長うずらを落とし終えた(脱穀した)時の爽快感と言ったら‥‥ 泣きそうでした。

その時、私は農場長の子分になれた気がしました。


Dscn4591機械に乗ると、振動と機械音が全身に響きます。この恰好にマスクまでして、ホコリを吸わないよう努めたけど、終わった時は、顔中の穴が真っ黒気。

鼻の穴はもちろん、何度洗っても目から黒い汚れが出てきて、耳の穴も黒くなり、鼻の下に吹き出物ができ始めました。気力はあっても、身体は根性ナシ。農業の大変さを改めて痛感した1日でした。

役に立ったのか、手こずらせただけなのか‥‥
今も、どっちかわかりません。

北海道へ豆探検 その4

Dscn469811月1日。本日は「赤飯の日」につき、お赤飯をつくりました(写真の色が良くなかったので、小さく入れておきます)。

今日のお赤飯は、ちょっぴり特別。Tさん、よかったね。

本日のお赤飯には、村上農場で豆の選別を手伝わせていただいた「エリモショウズ」という小豆を使いました。いつものように蒸し器を使い、蒸し上がったばかりのお赤飯はほかほかしてて、もち米と小豆のふんわりしたにおいがしました。けど、晩ごはんまで、おあずけ〜♪


*** 赤飯の日なので、昨日に続き、今日も村上のお母さんとのエピソードを書きます。

豆選り(まめより)

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これは、唐箕(トウミ)という道具。手回しハンドルで風をおこし、豆に混じるゴミを吹き飛ばします。左下に写っている2つの出口から、悪い豆と良い豆が分かれて出てきます。

農場長の3世代前の方が入手されたものだとか。今はもう、博物館にあるくらい稀少価値が高い? 木製で、部分的に鉄が使われています。


Dscn4644_3Dscn4646_2Dscn4645_2左/上部にある大型三角に豆を入れます。これは選別後の残った小豆。
中/このハンドルを回すと、中の羽根が回って風がおこります。
右/これは、風の強さを調整する装置ではないかと思います。

村上のお母さんは軽妙な腰もようで、一気にハンドルを回し、豆のゴミをはらい飛ばしました。ゴミを除いた豆を抱えて、通称「豆選り小屋(まめよりごや)」へ。


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先ほどの小豆を机の上に広げます。


Dscn4619_4Dscn4618_2左/選り分けた豆。粒の大きさが不揃いだったり、形がゆがんでたり、熟れていなかったりする豆は没。
右/手選りして、粒の大きさと色味が整った豆。「粒ぞろい」とは、正にこのこと。

左と右の量を比較してください。村上農場のエリモショウズ(小豆)のロス率の低さに驚きました。農場長はじめ、スタッフの皆さんの気くばり、心くばりが、収穫した豆に現われているようです。


さて、次は手磨き。

Dscn4620_3Dscn4624_2Dscn4622_4これらの写真は、既に磨きを終えたところです。

実際の磨きは、左の写真でお母さんの手にある袋(バスタオルを縫った自家製磨き袋)に豆を入れ、手で揉むように磨きます。写真は磨いた小豆をザルに移しているところ。

中・右/小豆を磨いたあとも、不良品と思われる豆を手で取り除きます。70代のお母さん、目がいいですね。まるで神わざのごとき早さで、瞬時に何粒も豆を取り除いていました。

前に、農場長の奥さまに聞いた話しでは、豆を選り分ける基準は「自分のところに届いたとき、ちょっとでもイヤだなと思う豆は外します」だそうです。厳しいけど、それが村上農場スピリット。

私も真似をして小豆を磨かせてもらいました。小豆を磨くとき、あの「ショキショキ」という音が聞こえました!
バスタオルの袋で念入りに磨くと、豆の汚れや豆に残った莢の薄皮がとれて輝き出します。その昔、小豆は「赤ダイヤ」と呼ばれていたそうな。


私の大好きな和菓子の「あんこ」には、北海道十勝の小豆が使われていることが多いです。おはぎ、あんパン、お饅頭、団子、‥‥そうそう、お赤飯にも使われていますね。

豆の手選りと手磨き、どちらも黙々と地味な作業です。通常の豆生産農家さんは直販をしないので、農協など一箇所に集めて大型機械で選別〜磨きをするのがほとんどだと、以前、穀物販売会社の社長にお聞きしたことを思い出しました。

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