北海道へ豆探検 その2
農場の朝は早い。
北海道だから朝になるのが早い&農業の宿命かもしれません。ふだんは宵っ張りの朝寝坊がお決まりの私ですが、農場に向かう日は5時半に起床して、始業時刻の7時に間に合うように通勤しました。
朝一番は、畑にある豆を扱うには不向きです。朝のうちは、完熟してカラカラになった豆の莢(さや)や蔓(つる)や茎や葉っぱが、夜露を浴びて湿りを残しています。
朝のうちはカボチャの出荷やジャガイモの選果を手伝い、それから豆の仕事に向かいます。50ha(ヘクタール)の畑は、農場に隣接する畑もあれば、トラクターや軽トラで行き来する畑も。
畑のこっちの端に立つと、向こうの端が見えません。向こうまで、一気に走ることができない広さです。
刈り取って数日間、天日干しされた青大豆「音更大袖(おとふけおおそで)」を「におう積み」にしました。「におう積み」の「におう」は、おそらく「仁王」と書くのではないかと思います。
におう積みとは、2本の畝に木製のパレットを渡し、その上に刈り取って天日干しした大豆を、枝付きのまま積み上げていくこと。根元を外側に、莢が鈴生りの先端が内側になるように、ぐるぐると積み上げていきます。
「農場長、こんなに手間がかかるのに、におう積みにするのはどうしてですか?」
「一般の農家では乾燥機で豆を乾燥させますが、におう積みすると豆を天日や風が乾かすので、いちばん良い熟れ具合のときに収穫できるんです。大豆の味に差が出ます」。
収穫を終えた畑には、さえぎるものが何もありません。どれくらい風が吹くか、全開のおでこが物語ります。
かがんで、集めて、担いで運び、積み上げて、また集めに行く、の繰り返し。途中で足はガクガク、腰はヘロヘロ、不慣れな作業に身体が悲鳴を上げました。
「これってまるで、豆の千本ノックやん‥‥」
「豆にノックをされるんだったら、倒れるまで受けて立ちあがってやる」と思いました。(ちなみにこれら写真は、後日、昼休みに撮った写真です)
千本ノックのあと、畑には9基の仁王様が並びました。壮観!
この日は、昼から別の畑へ。「北むすめ」という大豆の刈り入れをするのに、機械が入る道をつくる必要がありました。畑の端をLの字に、手で刈取る作業をしました。
鋸鎌(のこがま)で、大豆の刈取り中。根っこがあると大豆に泥が混じるので、刈取りは泥の付いた根が残らないように。
2日目と3日目は、20代後半の男子と共に励まし合いながら働きました。おかげで、ヨタヨタふらつく足腰でも最後までやり遂げることができました。彼は将来を考えて、2日間だけ村上農場へ農業体験に来た素人さんでした。
二人でLの字刈りを終え、次は隣接する大豆畑の雑草とり。進めど進めど、畑の向こうに着きません。「今日中に終えるはずなのに‥‥」
上士幌町の夕暮れは、この時期、4時過ぎから始まります。もたもたしていると西の空に陽が沈み、振り返ると、反対の空から満月が昇っていきました。
今日も一日、ありがとうございます。
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コメント
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辻本の親分、こんばんは。
フランス人は、果たして赤飯の味わいと美学、赤飯に秘められた願いを感受することができるでしょうか?
広めに行くなら、せめて片言でもフランス語を話せるように練習しなきゃ、ですね (*^-^)
投稿: のどか | 2010年11月 1日 (月) 01時15分
豆子ちゃん、こんばんは。
「にお積み」の詳しい説明をありがとうございます。私は耳で聞き憶えた言葉「におうづみ」に、その姿が仁王さまみたいだなぁと、勝手に漢字を充てて「仁王積み」かと思い込んでおりました。
おそらく豆子ちゃん調べが正しいと思います。
かいつぶり説も山説も、どっちが正でも納得できます。
あ、それと、赤飯運動のメンバーさんが、ビーンズ邸に立ち寄らせたそうですよ。会われましたか?
投稿: のどか | 2010年11月 1日 (月) 01時12分
むぢ さん、こんばんは。
ごめんね〜。今回、どっぷりと農場体験をするために札幌に寄ることができませんでした。
豆の収穫とその後のいろいろを体験させていただいて、願わくば次は種まきも経験できたらいいなぁ、と思う今日この頃です。
投稿: のどか | 2010年11月 1日 (月) 01時06分
豆子さん、この場を借りてありがとうございます。お赤飯をフライング・・・泣けます・・何時でも何処でも誰とでも「みんなで食べようお赤飯」・・コンビニでもいいですよ~
お赤飯の料理教室、いつですか・・
のどかさん、豆子さんのがんばりでフランスまでお赤飯を広めに行きましょう(豆畑拓男さんの奥様の国まで・・・)
そうそう、藤井まり先生が執筆している本に「お赤飯運動」の事書きましたよ♪どんどん広めて行きましょう♪
投稿: 辻本 | 2010年10月30日 (土) 21時30分
頭クリクリの豆子です♪(笑)♪
のどかさん、先日はご連絡ありがとうございます。
今度はぜひお会いしたいです!!!
収穫日記見ていて、楽しみながら一生懸命収穫された様子が感じ取られます。
におう積みと書かれておりますが、私の認識では、にお積みでした。におう積みとも呼ばれているのですね。
私の調べでは、にお積みには2説の言われがあります。
一つめは、かいつぶりという鳥がえさをとる時、水にもぐり、その時の羽の形がにお積みの形と似ていることから、「にお積み」と呼ばれるようになった説。「鳰(にお)積み」と書きます。鳰はかいつぶりの古名です。
もう一つは、昔の北海道人は山のことを「にお」と読んでいたことから「にお積み」と呼ばれたのでは説です。
どれが本当なのか、定かではありませんが、一つ目の説がよく言われているようです。
もし違えばすみません。
のどかさんのにおう積みのいわれをもしよければ教えていただけますか?よろしくお願いします。
今度十勝に来るときは、ぜひお会いしましょうね!辻本さまにもお会いしたいです!!
それでは、みなさま、寒さが厳しくなりますが、豆に健康で元気に過ごしましょう!
P.S もうすぐお赤飯の日ですね!今日、フライングしてお赤飯おにぎりを食べました!コンビニですが…。
無性に食べたくなりました!1日、15日関係なく、食べたいときに食べるのもいいですよね!体が求めている証拠です。
投稿: 豆子 | 2010年10月30日 (土) 14時35分
お疲れ様でした。
農場体験にまで出掛けていたとは…!
びっくりしたけど、のどかちゃんらしい。
無心にただひたすらに体を動かすのって、気持ちいいよね。
投稿: むぢ | 2010年10月30日 (土) 12時22分