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豆の生産について思うこと

仕事がらみで、緑豆についていろいろと調べています。
「国産の緑豆か、オーガニックであれば海外のものでもかまいません。豆の研究をしている のどかさんだったら、どこで手に入るか、ご存知ないかなと思って‥‥」と問合せをいただいたのが、1月20日のことでした。

緑豆って、モヤシの原料になる豆です。日本で売られているモヤシの大半が、中国産の緑豆を買って国内で栽培し、発芽したモヤシを袋詰めしたもの。表示が「中国産」となっているものもあれば、「生産地 京都」みたいに、発芽させた地域を書かれているものもあります。

正直なところ、国産の緑豆で流通にのるだけの量は栽培されていないかも? と思っていました。そうしたら、あったのです。Kさんの手助けもあって見つけることが叶いました。詳しいことはこれからになると思うのですが、見つかりました。

ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


Dscn6801Dscn6802村上農場の小豆

昨夏、探検で訪れた北海道。士幌町の村上農場にも寄らせていただきました。「村上農場」と言えば、じゃがいもで知られる農場なのですが、実は豆の生産にも力を入れておられます。

農場ではタネにする豆を見せてもらいました。金時豆を使って、磨きについても話しをお聴きしました。


Dscn7062Dscn7064村上農場の紫花豆

村上農場では、豆を人間の目と手で「選別」しておられます。選り分ける基準は「自分が使うとき、ちょっとでもイヤだなと感じる豆は外す」。農場長夫人の目は、かなり厳しいです。

「磨き」も機械ではなく、タオルのような布で袋をつくって、手で磨いておられました。
私もちょっとだけ、手磨き体験をさせていただいたのですが、うっすら濁った色をした金時豆が、磨くとピカピカ、ツルツルになりました。手で磨くということは相当な時間を要します。


中国の農産物すべてが「キケン」とは限らないけど、危険イメージがこう強くては流通からはじかれるのも仕方のないことかもしれません。日本という国の「安全」と「健康」に対する意識は、いっそう高まっていますから。

自分で豆を育ててみて、虫がつきやすいことも、その虫を駆除する大変さも経験しました。農薬を使いたくなくて牛乳スプレーをしてみたけど、アブラムシは日ごと次々に誕生し、真っ黒に食い荒らされて全滅しました。たかがベランダ栽培で、です。

「食は命」「私たちの仕事は、命をあずかる仕事」と言っておられたN代表の言葉が、今も私の耳に焼き付いています。

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コメント

ちかさん、こんにちは。

「食の選択を提供する仕事」、とても意味深い言葉だなと思います。

何も知らなかったときは平気で口にしていたものが、食の安全や栽培方法などについて知るようになり、だんだん口にできなくなってきました。

昔はなにも気にせず、家の台所に並ぶ食べ物を口にしていたのに、久しぶりに帰ると、実家のごはんすら苦手になっています。

生意気だと爪はじきされるような、イヤな子になりつつある(もう、なっている?)昨今。ココロは複雑です

のどかさん、思い出と共にご紹介いただいてありがとうございました。

ウチの様な一農家がお豆を流通に乗せ様と思えば、とにかく人の手が必要です。
人件費も掛かるので、大量生産のものと価格競争させる事は難しいですし仕事量も半端ではありません。
でも、やっぱり農産物の流通には納得できない闇の部分がいっぱいあります。

一つ一つ突き崩す事に意味があり、消費する方々に選ぶ権利や知る権利、そして「食の選択」を提供するのも私達の役目かと思います。

辻本の親分さん、こんばんは。

山田のお母さんのご両親もまた、パイオニアでいらっしゃるのですね。
すごいです。血筋なんですね。

緑豆は、可奈さんの多大なるお力添えのおかげをもって、なんとか見つけることができました。
近々、まとめた資料を親分にも送りますね。

いつもありがとうございます!

可奈さん、こんばんは

「感動を共有できる仕事」って、いいですね。
バレンタイン・シーズンで、可奈さんもたいそうお忙しくされていることと思います。

きっと、可奈さんも目一杯「自分チョコ」に注ぎ込むタイプですよね?
この時期しか味わうことのできないチョコレートがいっぱい。
伊勢丹のB1で目移りしながら、今日は2つ買いました (o^-^o)

村上農場の豆を磨いていたのどかさんを思い出しましたよ~。もやしについて・・山田お母さんのご両親は、北海道で「もやし」を最初に作って売った方です。凄いでしょう。のどかさんの緑豆で思い出しました。緑豆、見つかって良かったですね。

のどかさんが新天地の京都でより一層ご活躍されますように。。
のどかさんが仰るように、私も自分自身だけでなく周りの方々、皆さんと共に喜びだったり感動を共有出来る仕事であるよう努力しなければと思います。

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