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葛(くず)もマメなり

昨夜から水浸けしていた「岩手陸前高田産いんげん」を使って、先ほど白餡をつくりました。まだアツアツ。味見をしすぎて、そのうち無くなりそうです。

最近、もしかすると1日は24時間ではなく8時間で回っているのではないかと感じるモードです。私がスローなのか、世の中のスピードが3倍速で回っているのか‥‥
書きそびれていた「葛」探検について書きます。


Dscn6937Dscn6939Dscn6948Dscn6950Dscn6949_2Dscn6951縁あって、福岡県・秋月にある「廣久葛本舗」さんをお訪ねしました。
同行の輩は、前回の豆なブログに登場したライター仲間のNちゃんです。

廣久葛本舗さんへは、甘木観光バスの甘木中央バス停からバスに乗って、めがめ橋バス停で下車します。そこから3分も歩くと、右手に看板が見えてきます。

葛(くず)は、葛湯と葛きり、ごま豆腐などで食したことはありましたが、私はその実体を知りませんでした。


Dscn6970Dscn6972Dscn6976_2Dscn6973Dscn6975_2廣久葛本舗さんの店内/写真をチョンとすると、少し大きくなります。

廣久さんの戸を開けると、葛商品が整然と並んでいます。葛湯や葛きり、葛粉、葛そうめんなど、なんだかどれも試してみたくなる商品ばかり。

いろいろ見ていたら、店内奥にイートイン用の囲炉裏テーブルを発見。雪の日に囲炉裏で暖をとるなんて、冷え性のご婦人にはぴったりです。


Dscn6952Dscn6956_2左/葛そうめん(温)
右/葛きりぜんざい(冷)

Nちゃんとシェアして両方いただきました。

葛そうめんは、葛と小麦粉が半々でつくった麺だそうです。とてもやさしい食感でした。冷えた身体を暖めるにはもってこい。

葛きりぜんざいは、思ったほど冷たい印象はありませんでした。他ではなかなかお目にかかれない国産の本葛100%でつくった葛きりは、トゥルン♪と喉を通過して、ぜんざいの甘さを伴いながら、しあわせな美味しさです。
雪のせいか、よりいっそう秘境と感じた秋月。ここでいただく甘味は、目と心の栄養です。

おなかと心が満たされて、あらためて店内を見回すと‥‥


Dscn6964Dscn6966_2Dscn6967Dscn6985_2「葛は夏場ですと、ツル性の茎が1日で30cmも伸びることがあるんですよ。葛もマメ科の植物で‥‥」

「え! マメ科???」

すみません、その一言が、豆探検家の本気モードを呼び覚ましました。そこから、本気取材の始まりです。

葛も秋の七草のひとつ。夏に左上の写真のような花をつけ、秋に向けてサヤインゲンのような実をつけます。そして次の春に向け、根に養分を蓄える冬の時期、根っこを収穫してデンプン質を精製したのが葛粉だそうです。

葛は身体を温める作用にすぐれ、葛の根っこ〜葛根湯が風邪のひき始めに良いとされるのもそのおかげ。知らなかった‥‥

葛は1月〜3月にかけて掘られ、葛を掘る職業の人を「掘子さん」と呼ぶそうです。春になったら、葛が芽を出し始めるので、年に3ヶ月だけの季節労働なのだとか。


Dscn6979Dscn6983_2Dscn7010Dscn7005_21819年創業の廣久葛本舗さんでは、代々「高木久助(高はハシゴダカが正)」の名を襲名されています。

写真左/八代目久助氏の頃、皇室への献上品として葛を納められる様子が貼られていました。
左から2枚目の写真/九代目久助夫人。今回、奥さまにいろいろなお話しをお聴きしました。葛が縁で高木家に嫁ぎ半世紀。「葛を食べていると掌が温かいんです」と、さわらせてくださった手は、小さくて働き者のやさしい手でした。

秋月の雪景色と廣久葛本舗さんでの出来事と共に、「葛もマメなり」を深く刻んだ豆・豆料理探検でした。

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コメント

豆子ちゃん、
ルイボスティー情報をありがとうございます。

知らなかった、ルイボスティーもマメ科の植物だったなんて‥‥
やっぱし、豆子ちゃん、すごいです。

これからはルイボスティーを仲間だと思って飲むようにします。
急に親しみがわいてきました (*^-^)

可奈さん、電話でありがとうございました。

白花豆、おいしいですよね。
親分に習った「白花豆の白花豆蜂蜜煮」は、とても贅沢な煮方だなと思いました。
スープやラタトゥイユ、マーボ茄子などに入れるのも好きです。

可奈さんちは、きっと大きなお家なんでしょうね。
京都の家は、部屋が3つあります。いいところですよ。


めぐりんさん、ブログネタがリンクしててうれしいです。

ふふふ。小豆の葛湯、食べましたよ。
今日はこれから抹茶をいただこうと思っています。
生姜もおいしかったですね。

本葛100%って、すごいことなのだそうです。
「白い金」と慈しむお言葉が、心に響きました。

いつの日か「福岡・豆と雑穀の女二人旅」な〜んていかがですか?

ちかさん、こんばんは (o^-^o)

ちかさんがご存知の久助さんは、十代目久助さんですね。
秋月では、九代目久助さんの奥さまにお目にかかりました。

名前を襲名するって、なんだかとってもカッコいいですね。
私も娘が生まれたら、「のどか」を襲名しようと思っています。ぴ〜す!

葛はマメ科だったとは…。
私知りませんでした。。。

最近、ルイボス茶のルイボスもマメ科と知り、それを知ってから、ルイボス茶をやたら飲んでしまう、影響されやすいまめこでした。。。

のどかさん、今晩は(^O^)
葛を使った和菓子は季節に関係なく私も大好きなのですが・・・・のどかさんのレポートでいろいろ新しく知ることも多く勉強になります。
今、自室のストーブで白花豆煮ています。
外は寒いですが、なんか心はほっこりしますconfident

ブログのネタがリンクしてますね♪いいなぁ~行かはったんですね☆私も行きたいなぁ。葛は豆科なのですよぉ(笑)だから私も好きなのだ・・・と昔納得しましたもん!!

久助さんと、ちょっとした御縁があります。
今頃鹿児島のお山にいらっしゃる筈で、昨年秋に本当は農場に御訪問頂ける予定だったのですけれど・・・。

葛きりぜんざいこちらの大好きです。
桜の時期に伺いたいものです。

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