どら焼き、どらどら
うぐいす餡のどら焼き〜続編
「桃栗3年、柿8年、黒豆ぐつぐつ約10年」、じゃあ、どら焼きは?
処女作は失敗したほうが良いのです。だって闘志が湧きますもん。この前の「焦げたどら焼き」のおかげで、つくりましたよ、またもや。
ほ〜らね♪ 今度はなんとなく“ふっくらとしたどら焼き”っぽいでしょう? 焼き色も、そこそこイケルでしょう?
コツは、極々弱火にありました。ガスコンロの一番弱い火力のところにフライパンを置き、じっくりと時間をかけて焼きました。
極々弱火で蓋をして焼きます。生地にぷつぷつと泡ができてきたら、そ〜っと裏返します。早すぎると生焼けで形が整いません。遅すぎると焦げてしまいます。
強い火力のコンロで弱火にして焼くと、焦げかけるのが早いけど“ふっくら”と焼けます。弱い火力のコンロで極弱火にして焼くと、ほどよい焼き色の“きめ細やかな”どら焼きの皮になります。
個人的には、ふっくらと焼けた初期の食感のほうが好きです。しかし、焦げてしまっては世間的に通用しません。2回目のきめ細やかバージョンも、そこそこにふっくらしていますが、どら焼きの皮もラーメンと似たところがあって、荒削りな雑味も一廉の旨さのように思えます。
極弱火で時間をかけて焼くから、1回に3枚焼くのに約15分くらいかかります。すると、焼き始めの頃のふっくら感は徐々に衰え、終いに、どら焼きを焼いているつもりの皮は「丸ボーロ」状態‥‥。どら焼きの皮ひとつにしても、ホント奥が深いですね。
肝心のアンコについて、前回の記述に書きモレがありました。
うぐいす餡に使った豆は「北海道産 青豌豆」です。裏書きには
〜えんどうの若いさやをたべるものは絹さやと呼ばれ、中の若い実がグリンピース、成熟し乾燥させたものが青えんどうです〜 と書かれています。名前が3回変わる豆、いいでしょう?
アンコにするために青えんどうを長く煮ていると、豆の皮が外れてきます。白餡の失敗をふまえて、今回は浮いてきた豆の皮を全て手作業で除けました。こうすることで、なめらかなうぐいす餡になりました。
自宅で「うぐいす餡のどら焼き」をつくる人って、日本にどれくらいいるのだろう?
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コメント
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めぐりん さま
どら焼きは、焼いている途中から焼き具合を食べていたので、
いったい何個食べたのか、定かではありません。。。
まだまだ人様に差し上げられる出来ではないと判断したため、
夜に朝に昼にと完食したことは確かです。
あんこはできても、皮はムズカシイ・・・
投稿: のどか | 2009年2月 8日 (日) 00時04分
のどかさん ホント凄すぎですぅ~ここんところ毎日豆と向き合ってはりますよねぇ♪ブログ見ててとても幸せな気分です。見習わなくちゃぁ・・・めちゃくちゃ美味しそうですが何個食べましたぁ??
投稿: めぐりん | 2009年2月 6日 (金) 23時11分