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16区の「黒豆のクーグロフ」

Dscn2296フランス菓子 16区の「黒豆のクーグロフ」 2,310円

昨年末の豆なブログにちょっとだけ書いた「黒豆のクーグロフ」を、年が明けていただきました。新年を祝うお菓子として年末にのみ販売されるこの焼菓子とは1年ぶりの再会です。「年末になったら買わなきゃ」と、販売が始まるのを心待ちにしていました。

待った甲斐あって、今年も期待通りのおいしさです。

Dscn2331_2Dscn2334_3「洋菓子のクーグロフに、お正月の縁起ものとされる黒豆を入れて焼く」その発想と、優れたバランス感覚に心からの敬意を抱いています。

断面に見えるのが黒豆です。粒が大きくて、おそらく丹波篠山の飛切を煮たくらいあると思うのですが、裏書きには「黒豆」としか表示されていません。気前よくたっぷりと練り込まれています。やわらかすぎず、かたすぎず、黒豆自体がパーフェクト。ほんのり洋酒の風味が感じられます。

「洋菓子のことは、洋菓子職人に聞こう」とばかりに、やはりこの黒豆のクーグロフに魅了されたパティシェに電話で訊ねてみました。すると、
「とても良いアーモンドを使われていますね。ラム酒は生地ではなく黒豆に使われているのではないでしょうか? おいしかったです。さすが16区の三嶋さんですね」とのコメントでした。

生地のしっとり感、周囲をおおった粉糖のウェット感、そして、洋に合わせた黒豆の甘すぎない味わい。すべてが一体化して、黒豆のクーグロフが完成します。はー。もう、ぜ〜んぶ食べちゃった。また、来年までお預けですね。

季節限定ならではのお楽しみ。黒豆のクーグロフは私にとって、お正月の季語なのです。
余談ではございますが、16区(福岡市・薬院)の三嶋シェフはダックワーズを考案した洋菓子職人として著名な方です。

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コメント

羽田の玉さま

豆なブログのレシピ(?)を実践してみてくださって、
ありがとうございます。
甘酒を好きな人には、うけるのではないかと思います。
白玉が入るほうが甘酒のみより、おなかもちいいですよね

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
昨日、甘酒白玉ぜんざいを作り
ました。美味しかったです。
写真は、アップしました。

辻本さま

クーグロフの黒豆入りは、お醤油味ではなくラム酒風味の黒豆でした。
洋菓子の世界で「洋と和のコラボレーション」なる表現が流行って
しばらくたちますが、和の素材を用いているのに和になり過ぎない
絶妙のバランス感覚に仕上げたクーグロフだと思います。

今年は豆料理だけでなく、豆を使ったお菓子やパンなどについても、
いろいろと紹介していけたらと思っています。
本年もよろしくお願い致します。             のどか

nino1さま
初コメントをありがとうございます。
自分の中で温めていることがあるのですが、お休みの日に
バレンタインチョコの試作を、ご一緒できるとうれしいです。


nino2さま
ご夫妻でのコメントをありがとうございます。
黒豆のクーグロフ、私もパクパクと食べて、みるみる減っていきました。

この前の黒豆は、皆さんの反応がどうだったか気になっています。
よかったら、賛否両論お聞かせください。

明けましておめでとうございます。
クーグロフの黒豆入り・・どんなお味なのでしょう・・興味津々。本場フランスで食べるクーグロフもどんな味でしょう。美味しいお菓子は大好きです。今年も宜しくお願いします。

今日はNo.2のninoです
クグロフ本当に美味しかったです!
カットしてみて黒豆の大きさにビックリでした!
最初はお上品に小さめのひときれを白いお皿にのせて…気づいたらどんどんカットして食べていたのでした

のどかさんに教えていただいたおかげで、とても勉強になりました

僕も食べる人に感動してもらえるお菓子を作っていきたいです!!

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