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黒豆の真実

私が煮豆に入り込んでしまったきっかけの一つが「お正月の黒豆」にあります。
今から数年前、たぶん5〜6年になると思いますが、年末に煮た黒豆を大晦日に帰郷した際、「私がつくった!」と出したところ、母から「アンタの豆には色気がない」と言われてしまったのです。
今にして思えば、甘さが足りなかったことと、汁がサラサラすぎたことと、豆自体がしょぼかった(安物)からではないかと思います。
それ以降、私はいつもクリスマス・イヴの頃になると、「お正月の黒豆の練習豆」を煮ます。カンを取り戻したところで、12月27〜28日頃に「お正月の黒豆・本番」を煮て、実家に持参するのが例年の習わしとなりました。

一昨年くらいから、母も認めています。
昨年は妹の嫁ぎ先用にも依頼をいただき、贈呈しました。
お正月の黒豆、ちょっと自信があります。
食べていただく相手によって、味や硬さの加減もできるようになりました。

私の中のいい女の基準は「煮豆が上手にできること」なのです。
どんなに美しくても、ナイスバディでも、頭脳明晰でも、豆が煮れなければ女として通用しない。
と、心の中で思っておりました。すると‥‥

本日、人吉のもっと先の熊本県の端っこから鳥栖まで、エコカーに便乗させてくださったMさんから、感動の真実を聞くことができました。Mさんは、若くして結婚式場の役付きやホテルの総支配人などを務められた御方で、おせち販売にも尽力された時代があったそう。

「黒豆って、どうしておせちに入っているかご存知ですか?」Mさん。
「マメに働けるように、ってことではないんですか?」のどか。
「それだけではないんですよ。本当は、黒豆を上手く煮ることができるかどうかで、女性の料理の腕前を計っていたそうです」Mさん。
「え〜〜〜やっぱり! うれしい! そうなんですね!! うふふ」のどか。

敏腕Mさんは、「おせちをたくさん販売するためには、おせち料理のことを知らねばならぬ」と、スタッフの先頭に立って、おせち料理を勉強し、黒豆の真実を知ったそう。
人吉のその先はとっても遠かったけど、私は今日、Mさんからこの話しを聴くためにはるばる人吉の先まで行ったのかもしれないと思えました。

お正月の黒豆を上手に煮ることができたら、女として合格。
Mさんのおかげで、たいへん弾んだ気分でございます。

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コメント

黒豆の真実を教えてくださった方は、熊本の方ではないのです。
ご出身は確か埼玉とおっしゃっておられました。
全国各地を点々と転勤されたそうです。
ですから、熊本以外でも「黒豆を上手に煮ることで料理の腕前を計る」は
通用する真実のように思います。
穀物屋さんで教わった蒸し上げる黒豆は、その黒さが漆黒のように
しっとりと濃厚な黒で、素晴らしいと思いました。私も今年は蒸し器を
用意してみようかなと思ったりします。黒豆度を上げねば‥‥

この黒豆の話、昔、うちのおばぁこちゃんに聞いたことあります。
(今も、元気ピンピンです)
ちなみに、彼女は青春時代?!を熊本で過ごしてますが、
地域でいわれが変わってくるものなのでしょうか?
この筑後地区でも言うのかしら?
それとも熊本限定なのでしょうか?
ちょっと興味あります!

お正月の黒豆は、師走も押し迫ってから煮ます。
くれぐれも、年賀状を早めに書いておきませう‥‥大晦日〜元旦に
せっせと書いている「私」より

はい!!
予約お願いします。

レシピ本だけを頼りに作るのはちょっと不安です。
やっぱりお料理教室でこのくらいのかたさで・・・
という感じで教えてもらえるとすっごく分かりやすいです。

ninoさん、こんにちは。
年末に「初心者向け・黒豆レッスン」を開催しようかと思います。
よかったら参加しませんか?
定員3名、丹波の黒豆込で3,000円くらいでいかがでしょう?
豆はもちろん、「飛切」を使います。

のどかサンの黒豆、とっても美味しかったです。
二人であっという間に食べちゃいました。

私も黒豆を美味しく出来るよう、勉強です。

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